計算で使う演算子
プログラムで使う計算は四則演算以外にも独特な使い方で計算する事があります。FORTRAN,C言語の流れを組むプログラム言語も多いため、言語が変わっても演算子の使い方は同じ方法で計算することが多いです。
算術演算子とは、四則演算、余りを求めるための演算子です。
演算子 | 種別 | 例 (x=7、y=3) |
計算例 | 計算結果 A |
+ | 加算 | A=x + y | A=7+3 | 10 |
– | 減算 | A=x – y | A=7-3 | 4 |
* | 乗算 | A=x * y | A=7*3 | 21 |
/ | 除算 | A=x/y | A=7/3 | 2 |
% | 剰余算 | A=x% y | A=7%3 | 1 |
** | べき乗 ※1 | A=x**y | A=7**3 | 343 |
// | 除算 ※2 小数点切捨て |
A=x//y | A//3 | 2 |
※1 PHP・Pythoのみ
※2 Pythoのみ
代入演算子は変数に値を代入するための演算子です
演算子 | 種別 | 例 (x=7、y=3) |
計算例 | 計算結果 x |
= |
代入 | x=y | x=3 | 3 |
+= | 加算して代入 | x+=y | x=7+3 | 10 |
-= | 減算して代入 | x-=y | x=7-3 | 4 |
*= | 乗算して代入 | x*=y | x=7*3 | 21 |
/= | 除算して代入 | x/=y | x=7/3 | 2 |
%= | 剰余算して代入 | x%=y | x=7%3 | 1 |
** | べき乗 ※1 | x**=y | X=7**3 | 343 |
// | 除算 ※2 小数点切捨て |
x//=y | X//3 | 2 |
インクリメント演算子・デクリメント演算子は整数の変数の値に1つ増加または減少するさせる演算子です。
演算子 | 種別 | 例(x=5) | 計算例 | 計算結果 |
++ |
変数の値に1増 | x++ ++x |
5+1 | 6 |
-- | 変数の値に1減 | X-- --X |
5-1 | 4 |
インクリメント演算子・デクリメント演算子には、2種類の方法があります。
演算子 | 例(X=5) | y | 備考 | |
前置 | ++ⅹ | y=++x | 6 | この時点で1を足す |
--x | y=--x | 4 | この時点で1を引く | |
後置 | x++ | y=x++ | 5 | この時点でそのままの値だが、次にこの変数を使用する時に加算または減算される |
x-- | y=ⅹ-- | 5 |
プログラムでは、変数の値や数値を比較して条件式を作り、その結果によって処理を変えることが出来ます。この時使う演算子を比較演算子という。
比較演算子を用い、2つの値の『大小関係』を調べて真(式が正しい)または偽(式が正しくない)のどちらかの結果を返す。
演算子 | 種別 | 説明 | 構文 |
== | = | 等しい | x==y |
< | < | 小なり | x<y |
> | > | 大なり | x>y |
<= | ≦ | 以下 | x<=y |
>= | ≧ | 以上 | x>=y |
!= | ≠ | 等しくない | x!=y |
複雑な条件を組み合わせて表すときに使うのが論理演算子です。
複数の条件を組み合わせたいときに使用し、真(式が正しい)または偽(式が正しくない)のどちらかの結果を返す。
演算子 | 種別 | 構文 | 説明 (1,2,3,4,5,6,7,8,9,10)の時 |
&& | and | (x>=2)&&(x<7) | xは2以上 かつ 7未満(2,3,4,5,6) |
|| | or | (x==1)||(x==5) | xは 1 か 5 (1,5) |
! | not | !(x==5) | xは5ではない (1,2,3,4,6,7,8,9、10) |
<条件式>が真の場合は<式2>、偽の場合は<式3>が実行されます。文を構成する式などの要素を「項」と言い、条件式、と式2、式3の3つで3項と言います。また、IF関数の書式と同じです。
(条件式) ? <式2> : <式3>
例
y=((x>=2)&&(x<7)) ? a : b
全てのプログラム言語が上記の演算子が使えるわけではありません。